Column

第8回「野菜で暑さを乗り切る!?」

野菜で暑さを乗り切る!?

 北海道も暑い日が続き、夏本番を迎えました。今回の震災で、本州ではただでも暑いのにクーラーの使用を控えるなど、本当に大変だと思います。北海道では、本州のように電力を控える動きは少ないものの、自粛と同時に、節約という面から、飲食店などでも昨年よりも冷房の温度を上げていると聞いていますね。

 冷房に頼らないグッズもたくさん出回っていますが、野菜も一役買っているのをご存知ですか? 「グリーンカーテン」って言葉、聞いたことありませんか? 

 グリーンカーテンとは、つる性の植物を陽の当たる窓の外に這わせて作る自然のカーテンのこと。夏の強い日差しをやわらげ、室温の上昇を抑える効果があります。また、植物は根から吸った水を葉から水蒸気として排出しますが、そのときに周りの熱を奪うので、グリーンカーテンの周りの空気はひんやりしています。どんなものがグリーンカーテンにむいているかというと、花を愛でるならばアサガオがおススメですが、育てたうえに収穫したものも期待するならばゴーヤー(ニガウリ)もおススメです。さらに私がおススメするのは通称「オカワカメ」。正式名は「雲南生薬」といいます。中国では漢方としても珍重され、ビタミンやミネラルが豊富な、最も新しい健康野菜の一つとして徐々に人気が出ています。ハート型の葉は、観賞用としても人気があり、「食べられる観葉植物」として注目されています。写真のようにつる状に伸びていきますので、グリーンカーテンとしても利用できます。食べ方は葉を摘んで、熱湯でさっとゆでるだけ。ゆでると少しぬめりがでてきます。鮮やかな緑色で、ゆるっとしているところがワカメに似ているから、この名が付いたようですね。ワサビしょう油でいただくのもおいしいし、肉などと一緒に炒めものにしても合います。私は知人から苗をもらって6月からベランダで栽培し始めましたが、7月に入ってから、また別の知人からすぐに収穫できる鉢をいただき、大きくなった葉をちょこちょこいただいています(グリーンカーテンにする場合は格子状のネットをつるして、そこにつるを這わせます)。


ゆでると鮮やかな緑色になり、ちょっとぬめりが出ます

セロリもおススメ!

 「オカワカメ」はマニアックな野菜なのでなかなか手に入りづらいのですが、暑さを乗り切る野菜の一つとして、私は「セロリ」をおススメします。独特の香りと苦みがあって、好き嫌いの激しい野菜の一つですが、紀元前から古代ギリシャやローマ時代から薬用や防腐剤として使われ、整腸作用や強精作用があることも知られていました。独特の香りはアイピンという成分によるもので、食欲増進や、頭痛、ストレスによるイライラを解消する働きがあります。

 セロリにはβカロテンやビタミンC、カリウムやカルシウムなどのミネラルも豊富。特にセロリに多く含まれるカリウムは体内に蓄積されている塩分を排泄して血圧を下げる働きがあります。また、この季節は水分を多く取り、むくみがちに悩む方も多いのですが、カリウムはむくみ防止にも役立ちます。セロリは茎よりも葉の方に、βカロテン、ビタミンB1やB2、Cが多く含まれていますので、葉もいただきましょう。

 セロリはマヨネーズを付けて生で食べるイメージが強いのですが、スープや炒めものにすると量も多く摂取できますので、おススメです。特にビタミンCは水溶性ビタミンなので、スープの具にするのもよいですし、さっと炒めて食感を楽しむのもよいでしょう。以前は白っぽいタイプの軟白化したセロリが多かったのですが、最近は緑色のタイプが出回っています。軟白タイプよりも歯ごたえがあるので、こちらは加熱していただくとよいでしょう。