Column

第7回「今、私が気になる野菜、一見地味ですが・・・」

家庭菜園でも栽培しやすい!

6月の北海道、一番過ごしやすい季節なんですよね。公園やおうちの庭にもさまざまな花が咲き、人々の目を楽しませています。家庭菜園を楽しむ人たちも増えていますが、ちょうどゴールデンウィーク前後にまいた種や苗も、太陽の光を浴びて順調に大きくなってきているんじゃないかな?

家庭菜園で人気野菜は、トマトやミニトマトが育てやすいし、かわいいし、食べてもおいしいのでダントツで1位です。ほかにもピーマンやナス、ジャガイモなども人気がありますね。市民農園などを借りたりしている人には、ほかにもトウモロコシやタマネギ、ダイコン、ズッキーニなどを栽培している人も多いようです。それほど大きいスペースがない方にオススメなのは、ミニ野菜です。ミニニンジンやラディッシュ(二十日大根)、それにミニチンゲンサイやミニコマツナなどの青菜類にもミニタイプがあります。これならベランダでプランター栽培でも楽しく野菜作りを楽しむことができますね。

コマツナに大注目!!

この夏、私が一番気になる野菜はコマツナ。特に目新しさはなく、地味な野菜であまり注目されることがないのですが、栄養面でも優秀なコマツナをもっと皆さんたちに食べてもらいたいと思っています。これを読んだら、ちょっと栽培したくなると思いますよ!

コマツナ→「小松菜」と書きますよね。人の名前のような野菜ですが、別名、「冬菜(ふゆな)」とも「鶯菜(うぐいすな)」とも呼ばれます。江戸時代初期に、現在の江戸川区小松川付近で栽培され、五代将軍綱吉がこの地に鷹狩りに来ていたときに、この青菜を汁にして献上したところ、とても気に入られたことからこの名が付いたといわれています。江戸庶民の重要な冬の野菜で、当時のお雑煮には欠かせなかったようで、冬に収穫されたものを「冬菜」、初春に出回る若いものを「鶯菜」と呼んでいました。このあたりが粋な江戸っ子らしさが垣間見られますね。このように関東地方で古くから親しまれたコマツナは、今も東京都や埼玉県、千葉県、神奈川県など東京近郊が多いですが、現在では関西や九州、もちろん北海道での栽培も多くなっています。耐寒性が強く、本州では旬が冬ですが、北海道では初夏から秋が収穫時期になります。暖かい時期は種まきから約1ヵ月で収穫可能です。

野菜、特に青菜類は鮮度が命ですから、買ってきたらすぐにゆでておくのが一番ですが、コマツナは濡れた新聞紙などに包んでビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室に立てておくと2~3日は鮮度を保つことができます。すぐに食べられない場合は硬めにゆでてから、よく水気をきって使いやすい大きさに切ったら、タッパーやラップなどで密封して冷凍保存するとよいですよ。

ホウレンソウと並ぶ緑黄色野菜の代表野菜で、ビタミン、カルシウム、カリウム、鉄など、ホウレンソウと似た成分が含まれ、ホウレンソウと似たような使い方をされることが多いのですが、アクが少なく、あっさりとした味わいなどから、ホウレンソウよりも用途が広いですね。私が特に評価したいのは、カロテンやビタミンB2はホウレンソウと同じくらいですが、カルシウムの量はホウレンソウの5倍ほども含まれていて、実は総合評価ではホウレンソウよりも栄養価が高いということ! さっとゆでてお浸しやサラダ、そのまま炒めものや味噌汁の具、鍋料理にも合いますよ。カルシウムを効果的にとるにはシイタケやチリメンジャコなどビタミンDを含む食品と一緒に食べ合わせるとよいでしょう。