Column

第3回「風邪に負けないカラダをつくる!」

映画「しあわせのパン」の料理を担当!

今回は、私の告白からスタートです。私は今年10月公開予定(来年早々になるという情報もあります)の『しあわせのパン』(仮)という映画制作にかかわっているんです。昨年9月に約3週間で夏、秋、春のスリーシーズン、そして今年1月20~30日までは冬のシーンの撮影が洞爺で行われました。あまり詳細をお話できませんが、オーベルジュ式のパンカフェを営む夫婦のところに現れるお客様とのやりとりがお話になっています。私はそこで出てくる料理を作りに行っていました。

最近の映画やテレビには、『かもめ食堂』の影響なのか、料理が画面いっぱい映されていたり、料理をするシーンが長々と描かれていたりと、料理のしずる感が求められているようです。今回はオール北海道ロケのため、北海道の食材をPRするには格好のチャンスです。フードスタイリストとして参加した私は、料理をするのはもちろん、映画の中の食材のコーディネートも受け持ちました。東京のスタッフのイメージと北海道の旬のズレを確認したり、台本を読み込んで、料理からのそのシーンが引き立つようなメニューを提案したりしました。映画の中の料理のレシピは、映画公開近くにご紹介しますね。

風邪予防には”免疫力強化!”

1月に入って、インフルエンザにかかったという仕事仲間もいたり、「まーくる」のスタッフも風邪で熱が出たと仕事を休む人がいたりと、周囲で風邪ひきさんが多かったですね。まだまだ気が抜けない北海道のこの時期、風邪予防のお話をしましょう。

風邪予防に大切なのは免疫力の強化。”免疫力って何!?”と思う方も多いと思いますので、ちょっと解説しますね。簡単に言うと、「免疫力とは体内に入った細菌やウィルス、体内で発生したガン細胞などの異物から身を守る力のこと」をいいます。それは本来生まれながらにして人間が持っている、自分で自分を守る力のことをいいます。そのほとんどは血液中の白血球に存在しています。病気になるのは、免疫力が低下したときか、アレルギーや自己免疫疾患などの免疫力の異常という、二つの現象に起因しています。

風邪の予防にはいろいろな栄養素を十分に摂ることが大切です。特に粘膜を丈夫に保つビタミンAやβカロテンや、免疫力の主力である白血球の働きを高めるビタミンCは欠かせません。

ビタミンAは粘膜の形成に不可欠なビタミンで、不足すると鼻やのどの粘膜が乾燥し、風邪のウィルスが進入しやすくなります。しかし、ビタミンAの過剰摂取は体によくないのです。そこでオススメなのが、「βカロテン」。βカロテンは体内で必要に応じてビタミンAに換わるビタミンなのです。必要な量だけが体内でビタミンAとして使われるため、過剰摂取の心配がありません。このβカロテンはニンジンやカボチャ、ブロッコリー、ホウレンソウなどの緑黄色野菜に多く含まれています。ビタミンAやβカロテンは脂溶性ビタミンなので、油に溶けた状態の方が体内の吸収率が大幅にアップします。例えばニンジンを生のまま食べるのでは10%しか吸収率はありませんが、油で炒めると80%となります。生でも油の入ったドレッシングと一緒に食べれば吸収率がアップします。

粘膜を強くしてウィルスの侵入を防いでも防ぎきれないウィルスにはビタミンCが頑張ります。ビタミンCはコラーゲンと結びつくと美肌効果になるというお話は以前に紹介しましたが、ビタミンCはいろいろな栄養素の働きをサポートする機能を持っています。ビタミンCの一日の所要量は50mgですが、風邪予防や治療などで薬効を期待するには1~2gは必要です。しかしビタミンCには水溶性ビタミンなので「水で流れ出てしまう」そして「加熱に弱い」という弱点があります。煮込んだりせずに、ささっと調理したものや生で食べられるものがよいでしょう。そういう点では果物はオススメです。ミカン1個に30mg、イチゴは大きめ1個20mg。野菜ではイモ類に多く、ジャガイモは30mg、サツマイモは中1本70mg程度含まれています。

このように食べものからの予防のほか、温かいものを食べるなどして体を温め、手洗いやうがいをする、乾燥しすぎない環境を作る、十分な睡眠を取るなども風邪をひかないためのお約束事です。

それでは風邪予防のレシピといきますか。
今回は2品です。ネギの甘さが引き立つため、意外にもお子さんもぺろりと食べてしまいます。
また、ニンジンサラダは、「まーくる」でも大人気のサラダです。